「水やりが毎日しんどい…」
「旅行中の水やりどうしよう…」
「自動水やり機を使いたいけど蛇口も電源もない…」
そんな悩みを抱えている方も多いのでは無いでしょうか?
私も実家の畑にぶどうの樹を植えており、水やりの為に毎回ホースを50m引っ張るのが本当に面倒でした。
しかも、離れて暮らしているため、水やりのためだけに畑へ通う日々……。
そこで、自作したのが
「ソーラー発電 × タンク式 × スマホ操作」の自動水やり機です。

- 蛇口がなくてもOK(タンク式)
- 電源がなくてもOK(ソーラー式)
- スマホで簡単にON/OFF(スマート制御)
この仕組みを導入してからというもの、
「毎日の水やり」も「離れた畑の管理」も、ぐんと楽になりました。
例えば
寝てる間に朝5時にスマホのタイマーで勝手に水やり完了。なんてこともできてしまいます。
もう実家に帰り50mもホースを引っ張りに行く必要はありません。

早朝の水やりは本当にしんどいですよね
この記事では、
- 水やりの手間を減らしたい
- 蛇口も電源もない畑で自動水やり機を使いたい
- 外出先でも水やりしたい
という方に向けて私が実際に使っているこの仕組みのメリットや運用感を、わかりやすくご紹介します。
この記事ではこんなことがわかります
- 蛇口・電源がなくても使える自動水やり機の仕組み
- 実際に使って感じたメリット
- 初期費用
自動水やり機とは?
「自動水やり機」とは、タイマーやセンサー、リモコンなどを使って、自動で水やりをしてくれる仕組みのことです。
家庭菜園のプランターや、庭の花壇、ビニールハウスの農作物など幅広い場所で活用されています。
家庭用で代表的なもので 「タカギ 自動水やり」 などがあります。
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自動水やり機はどんな人におすすめ?
「水やりの負担を減らしたい…」そんな方には、自動水やり機がぴったりです。



ここでは、特におすすめしたい人の特徴を3パターンに分けてご紹介します
1.家庭菜園やベランダ菜園で「ラクに植物を育てたい人」
植物を大切に育てたいけれど、水やり作業が負担に感じる方におすすめです。
一生懸命お世話してあげたいけど、体力的な問題で負担に感じている方もいらっしゃるでしょう。
女性の方や高齢の方、暑い日や日差しの強い日は特に負担になります。
水やりを自動でできたら、もっと可愛がってあげられますよね。
2.忙しくて水やりの時間がとれない人
仕事に追われていて…
育児や介護で手が回らない…
そんな方にとって、自動水やり機は心強い味方になります。
他のことをやってる間に自動で水を与えてくれます。
時間をなかなか作れないという方でも安心して育てられます。
3.外出や旅行が多い人
旅行中に枯れてしまわないか心配…
長期で家を空けると水やりができない…
夏場の留守中は特に心配ですよね。
自動水やり機があれば、家にいなくても水やりを継続できます。
お盆や帰省シーズン、出張など、外出中も水やりで悩むことも無くなりますよ。
市販の自動水やり機では満たせなかった条件
私も時間がとれず、畑に植えたぶどうの水やりが大変だったため、市販の自動水やり機を導入しようとしました。
しかし、私の環境では3つの問題がありました。
- 水道がない
- 電源がない
- 水量が足りない
専門業者に頼み施工してもらうというのも考えましたが、費用が大幅にかかり金銭的な問題から導入を断念することに
そこで考えついたのが「理想の自動水やり機を自作してしまおう!」でした。
自作した水やり機の「3つの機能」
自作するにあたり、3つの機能を取り入れました。
蛇口がなくても設置OK 【タンク式】


一番大事な水源の問題は500lのタンクを設置することで解決しました。
タンクに水を溜め、そこからぶどうに水を供給していきます。
また、電磁弁を取り付けて自動で開閉できるようにしました。
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電源ナシでも動く 【ソーラー発電】


畑に電源を確保するのはポータブルバッテリーとソーラーパネルの組み合わせで解決しました。
電柱立てて電気引っ張って・・だとそれだけで費用が大幅にかかります。
しかしキャンプ用に使っていたポータブルバッテリーにソーラー発電することにより家庭用のコンセント環境を再現しました。
遠隔でON/OFF可能 【スマート化】


スマート化で遠隔操作するにはSwitch botを採用。
畑にネット環境を整え、スマホから電磁弁を操作することが可能に。
Switch botのオートフォーメーション機能を使い、スケジュールを作成し決まった時間に水やりすることができます。
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使って感じた、自動水やり機のメリット6選
外出中や旅行中でも安心
スマホで通信できる環境があれば、どこからでも水やりできるってひと昔前なら考えられませんよね。
私は兼業農家で、県外へ出張していても水やり管理ができるので、とても助かっています。
水やりを自動スケジュールで管理できる
アプリのスケジュール機能を使えば、決まった時間に水やりを自動で行うことができます。
私の場合、早朝と夕方に設定しています。
気候に合わせて水をあげられる
露路のぶどうなので、雨や梅雨の時期は水やりが必要ないですよね。
その時は、スケジュールや起動をオフにしておくだけです。
逆に真夏の暑い時期なんかは稼働時間を増やし、多めに水を与える調整もすぐできます。
草刈り・他作業に集中できる
水やりに手を取られなくなるため、草刈りや果樹の適粒・剪定など、他の作業に集中できます。
農作業の効率がぐっと上がりました。
精神的なゆとりができた
水不足で枯れる心配がなくなり、天候に左右されるストレスが激減。
心配性な私には、精神的な負担が減るのは大きいです。
水やりをデータ化
水をどのくらい与えたか。今まではざっくりでしたが
数字としてどのくらい水を与えたのか、電磁弁の稼働時間で測れるんです。
データをもとに、生育状態を見ながら水量を細かく調整できるのも魅力です。
自作するといくらかかる?かかった費用内訳を公開
では「自作したらどのぐらい費用と時間がかかるの?」
私が実際にかかった費用の内訳、業者に頼んだ場合の比較を紹介します。
前提として 私の場合はハウスでぶどうの木2本を育てています。
かかった費用と内訳
パーツ・機材名 | 金額(税込) |
---|---|
ソーラー延長ケーブル | 1,899円 |
SwitchBot ハブ | 4,548円 |
SwitchBot プラグ | 1,980円 |
モバイルルーター | 4,480円 |
SIMカード | 1,980円 |
ホースニップル | 333円 |
ソーラーパネル | 8,900円 |
UVシート | 3,180円 |
ホースバンド | 580円 |
ホース(×2) | 684円 |
ホースニップル(追加) | 774円 |
ナット付きホースニップル | 606円 |
シガーアダプター | 740円 |
パルプ | 3,434円 |
電磁弁 | 5,800円 |
ポンプ | 7,480円 |
ローリータンク(500L) | 19,800円 |
単管パイプ(15m分) | 9,000円 |
タカギ 点滴チューブ一式(メルカリ) | 15,000円 |
塩ビパイプ一式 | 10,000円 |
合計 | 101,198円 |
※ポータブルバッテリー・エンジンポンプは手持ち品を使用
使用した機材一覧(購入リンク)
- ソーラー延長ケーブル
- SwitchBot ハブ
- SwitchBot プラグ
- モバイルルーター
- SIMカード
- ホースニップル
- ソーラーパネル
- UVシート
- ホースバンド
- ホース
- ホースニップル(追加)
- ナット付きホースニップル
- シガーアダプター
- パルプ
- 電磁弁
- ポンプ
- ローリータンク(500L)
業者依頼との比較
項目 | 自作 | 業者依頼 |
---|---|---|
初期費用 | 約101,000円 | 約250,000〜400,000円 +井戸掘り費用:約500,000〜1,000,000円 |
工期 | 2〜3日(作業時間 約10時間) | 1〜2日(工事)+井戸工事で数日〜1週間 |
自由度 | ◎ 部品選定・レイアウト自由 | △ 提案プランに沿うことが多い |
メンテナンス | ◎ 自分で即対応可能 | △ 業者依頼(別途費用) |
保証 | × 保証なし(Amazon返品対応程度) | ○ 工事保証あり(1〜3年程度) |
※井戸掘り費用は、深さや地質によって大きく変動します。
※業者費用は農業用自動灌水設備の一般的な見積もりを参考にした目安です。
一概に比較はできませんが、ある程度の参考にはなると思います。
水源のないところに水を引くのは井戸を掘るか、近くの川や水道から引っ張るか雨水を貯める。
これらの方法になると思います。もっとも高くつくのが井戸掘りです。
私の場合は、ぶどうの植え付けを増やす予定なので、パーツをオーバースペックのものを選んでいます。
小規模の方であればもっと安く済ませられるでしょう。逆にもっと大規模な場所であれば、業者に頼むのも一つの手にはなると思います。
まとめ 自分に合った自動水やり機で快適に
今回紹介したように、市販のパーツを組み合わせるだけでも、十分実用的でコストを抑えた自動水やり機が作れます。
私の環境では、業者施工ではなくAmazonや楽天で揃えた部品だけで、理想の仕組みを実現できました。
特にSwitchBotを組み合わせれば、水やりだけでなく、照明や換気などもスマート化できる可能性が広がります。
水やりの手間から解放され、作業や趣味に集中できる環境を作る――それが一番のメリットです。
ぜひあなたの環境に合わせて、自動水やり機づくりにチャレンジしてみてください。
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