【雨水タンクで解決】水道がない畑での水やり|自作した仕組みを紹介

こんにちは。えーそんです!

水道がない畑で水やりするのって大変じゃないですか?

この記事では

雨水タンクを
  • 畑に設置したいけど、注意点は?
  • どうやって使うの?

という方に向けて

雨水タンクを使った水やり方法を

実際に雨水タンクを使って、水道がない畑でぶどうを育てている僕が解説します。

  • 雨水タンクを設置するメリット、デメリット
  • 溜めた水をタンクから出す方法
  • 水を溜める工夫と注意点
目次

水道がない畑におすすめ!雨水タンクのメリット・デメリットを解説

雨水タンクを畑に置くと便利そうだけど…

「どんなメリットがあるの?」

「デメリットは?」

そんな疑問を持つ方のために、順番に解説していきます。

メリット①雨水タンクは安定した場所ならどこでも設置できる

タンクは安定した場所ならどこにでも設置できるため、用途に合わせて柔軟に使えます。

軽量な素材で作られているものが多く、水が入っていなければ持ち運びもカンタンだからです。

例えば畑の側やハウスの側に水道の蛇口があったらすごく便利ですよね。

つまりタンクを使えば、水やりの自由度が大きく広がります。

えーそんがタンクを設置している場所
実際に水やりで使用しているタンク
えーそん

ただし満水時は200Lで約200kg以上になるため、水平で沈みにくい場所に設置し、パレットを敷いたり、ロープで転倒防止をしておくと安心ですよ

地面に直接置くと沈みやすいので、パレットを敷いて底上げすると安定します。

高低差で水圧を確保するなら架台1を用意するのもいいでしょう。

例えば地面より50cm〜1m高く設置すると、自然水圧だけでジョウロ感覚で水が出せます

ジモティのスクショ
えーそん

パレットはジモティーなどで安くゲットしよう

メリット②水やり時間を大幅にカットできる

水やりしたい場所に水がある」って想像以上に楽でした。

僕の場合、それまでは蛇口から40mのホースを毎回引っ張ったり、ジョウロを持って歩いたりして水やりしていました。

タンクを導入して、その手間がなくなり他の作業に時間を使えるようになったのも大きなメリットです。

メリット③水道代の節約

タンクは水道を使わず、雨水、用水路、川、(地域の)農業用水給水施設などから水を確保できます。

そのため水道を使わずに済み、水道代の節約にもつながります

えーそん

特に夏場はいっぱい水を使うので家計に優しいですよね

用水路、川からの取水には地域の許可が必要な場合があります。
まずは自治体や水利組合に確認をとりましょう。

デメリット①初期費用がかかる

タンクを導入するには、架台やポンプ、バルブといった費用がかかります。

価格は容量によってさまざまで、小型なら1万円前後から、大型では6万円以上するものもあります。

ただし、一度設置してしまえば長期的に使えるため、水やり作業の効率化や水道代の節約効果を考えると、十分に元を取れる投資ともいえます。

デメリット②ホースで使うには水圧が弱い

タンクに貯めた水は、自然に流れるだけなので蛇口のような強い水圧は出ません。

そのため、スプリンクラーや長いホースでの散水には力不足を感じることもあります。

えーそん

蛇口のように勢い良く出ないの?

解決策としては、ポンプを取り付けて水圧を補う方法があります。

ポンプ例はここをクリックすると表示されます

一般向け

小型ポンプは電源(100Vや12V)が必要になるので、電源が取れる環境かどうか確認を

広範囲向け

目的に応じて、小型の電動ポンプから本格的な農業用ポンプまで種類があるので、必要に応じて選びましょう。

もちろん小規模でポンプが必要なければ、ジョウロなどでも構いません。

「ジョウロでの散水なら不要」「広範囲にホースで水やりしたいなら必須」など、自分の使い方に合わせて判断すると無駄なく導入できます。

デメリット③タンクの掃除や管理が必要

長期間使っていると、タンク内部に藻や汚れが発生しやすく、定期的な掃除が欠かせません。

特に川や用水路から水を入れる場合は、砂やゴミが混入しやすいので注意が必要です。

また冬場に水を入れたまま放置すると凍結で破損するリスクもあります。

対策としては
  • 藻の発生を抑えたい場合 → 黒色タンク を選ぶ
  • 異物混入を防ぎたい場合 → ストレーナーやフィルター を装着する
  • 凍結対策 → 冬場は水抜きを徹底する
えーそん

事前に対策しておけばトラブルを大幅に減らせますよ

水圧が弱い?タンクから水を出す方法とポンプの活用

タンクの水をどうやって出すかは、大きく分けて 3つの方法 があります。

自分の目的に合わせて選ぶのがおすすめです。

①強い水圧がほしいなら「ポンプ」

ポンプを取り付けた場合の比較イラスト

スプリンクラーや長いホースを使うなら必須。

水をしっかり押し出せるので安定して散水できます。

※電源が必要&初期費用がかかる点は注意。

②ポンプの取り付けが面倒なら「高低差を利用」

タンクを高い位置に置くだけで自然に水が流れます。

高さのある架台の上にタンクを置きましょう。

シンプルで電源不要ですが、十分な水圧を得るにはそれなりの高さが必要です。

DIYしたタンク架台
DIYした架台
えーそん

架台は単管パイプなどで作れます

③水圧は不要!「ジョウロやバケツで散水」

一番手軽な方法。小規模な畑や家庭菜園ならこれで十分。

ただし体力は使うので広い畑には不向きです。

タンクへ水を溜めるには?雨水やそれ以外の方法も解説

えーそん

タンクから水を排出する方法は分かったけど、その水をどうやって貯めるの?

タンクへ水を溜めるにはどうするのか。

ここでは水道水以外の方法を解説します

雨水を使う

自宅の雨樋2やシートで作った屋根から雨水をタンク内に溜める方法です。

雨が降るたびにストックできます。

仕組みさえ作ってしまえば最も簡単な方法です。

雨樋を利用して溜める動画はこちら

外部から取水する(用水路、川、農業用水給水施設)

雨水、水道水から難しい人に向けてタンクへ水を溜める方法として外部から取水する方法があります。

近くの用水路からエンジンポンプで水を汲み上げたり

軽トラやトラックの荷台に給水用のタンクを積み、その中に水を入れて運ぶ方法です。

またはポリタンクを車で運ぶなどでも可能です。

雨水と違って雨が降らなくとも、水を溜めることができるのがメリットです。

デメリットとしては

  • 汲み上げや移しかえるために、ポンプが必須
  • 農業用水給水施設なら有料

家庭菜園レベルだとあまり使う機会は少ないですが、裏技的に知っておくと便利な方法です。

水を切らしたくない場合の手段です。

用水路、川からの取水には地域の許可が必要な場合があります。
まずは自治体や水利組合に確認をとりましょう。

実際に僕がやった作り方を紹介します|自作したタンク式水やり機の作り方5ステップ

一例として僕がタンクを使って自作した水やり機の作り方も紹介しています。

STEP
タンクの位置、水の排出量を粗計算
  • 位置決め→ハウス内のぶどうの木に水やりしたいのでハウスの隣へ
  • 散水量→ぶどうの木1本1日10ℓ、2本分で1日20ℓ必要
STEP
必要な資材を購入
  • タンク選定→1日の必要量から500ℓのタンクを購入
  • 電磁弁→長時間の稼働に耐えられるものを選択
  • ポンプ→固定式の自動圧力スイッチ付きを選択
  • その他→ホース、ニップル、塩ビパイプなど購入
STEP
架台をDIYして設置

単管パイプとクランプ、基礎にピンコロで固定。

STEP
タンクとホースを接続

タンクにバルブと塩ビパイプ、ユニオンを取り付ける。

ユニオンパイプはすぐに解体できるようにつけています。

STEP
ポンプと電磁弁を取り付ける

ポンプ、電磁弁の順に接続する

電磁弁が開く→ポンプが自動で作動し水が流れる

STEP
チューブを取り付けて完成

ぶどうの株元にタカギの点滴チューブを置いて完成です!

まとめ タンク式水やりで快適に

今回はタンクを導入するメリット・デメリット、運用の方法と自作したタンクを紹介しました。

  • 水道がない畑にはタンクを活用するのが効果的
  • ポンプを使えば水圧も上がり快適に水やり可能
  • 水を溜める方法は雨水が手軽、補助的に外部取水も選べる

タンクを導入することで、水やりの負担を減らし、畑仕事をもっと快適にできます。

まずは雨水タンクから気軽に始めてみてください!

  1. 架台とは、読み方は「かだい」と言い、重量物や設備を支えるための土台となる重要な架構のことです。
    ↩︎
  2. 屋根に降った雨水を集めて、建物の外壁や基礎が傷むのを防ぎながら、地上や下水へと安全に排水するための建築設備です。 ↩︎
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